姑獲鳥な夏

「この世には不思議なことなど…」

北島シネコンのレイトショーで「姑獲鳥の夏」。
直前に入ると結構な混み具合。はじめて下半分の上から3段目あたりで鑑賞。
んー。原作読んでないから、かなり難解な作品だった。
昭和20年代の世界は見事に映像化できてるし、演劇のようなサブリミナル効果のような過剰ともいえる演出にも違和感はない。テンポもよくて、京極堂の長い台詞も退屈しないし。
原作の怪しげな雰囲気は十分伝わってくる。原作読んでないけど。
でも、トリックがあるわけでもなく観客の知らない情報と推論だけで解決していくこの作品を「ミステリー」と呼んでいいのか?
どっちかっつーと、「心理サスペンス」に近いかと思うのだが。
 
まあ映画としての完成度は、たぶん非常に高いのだと思う。そういう意味で「戦国自衛隊1549」とは対照的な作品化と。
そんなこと考えながら、オリジナルの「戦国自衛隊」DVDをツタヤでレンタルして帰宅。